症状別施術例
【症状】
2週間前から頻繁に嘔吐があり、それに伴って頭が割れそうな頭痛が続いている。
1日中パソコンの仕事というのが嫌で嫌で仕方ないが、すぐに辞める決断ができず過度のストレスがかかり症状が出たものと思われる。
【治療】
体表観察をしてみると頭にある百会というツボと右の手首の少し上にある内関というツボにかなり強い熱の反応がありました。
過度のストレスからひどい肝鬱が起こった反応である。
- 初 診:
- 精神を安静させることと胸の詰まりをとる目的で右内関に置鍼をした。みるみる楽になり安心したせいか涙がこぼれてくる。
治療終了時に 「絶対治るから安心しときや。」と声をかけるとまた泣き出してしまった。
- 2診目:
- 3日後に来院されましたが嘔吐はまったくなくなったとのこと。頭痛もペインスケールで10→4まで減少した。
この日は配穴は、気の上逆をとるため百会を使った。
- 3診目:
- 1週間後の来院でしたが、かなり楽になったようで笑顔でお話されていました。
治療は2診目同様に行った。
【感想】
初診の問診時に泣きじゃくっていたので、他の患者さんに「先生、女の子泣かしたらあかんでー」と冷やかされたぐらいでした。
あまりにも精神状態が悪かったのでちゃんと治療に来てくれるか心配でしたが、治療もうまくいき「遠いけど通ってよかったです。これからも何かあったらよろしくお願いします。初診のときは泣いてばかりですいませんでした。」と最後に笑顔で帰って行きました。
どこに行っても良くならなかった方はまだまだたくさんおられます。1人でも鍼のすばらしさに気づいていただけるよう頑張っていきます!