症状別施術例
【主訴の状況】
8ヶ月前自分の車が停車中、後ろから追突され頚椎捻挫を起こした。
直後から首から左肩甲骨までの痛み、可動域制限・左上腕から前腕までの痺れ・頭痛が発症。
歯科衛生士をしているので、仕事に支障をきたす。
整形外科で週3回、首の牽引・ローラーベット・ホットパックなど物理療法を8ヶ月行ったが、少しましになった程度で自賠責保険での治療を打ち切られた。
それから3ヶ月、症状は残るもののどうしたらいいかわからず放置していたら、また痛み・痺れともきつくなってきた。そのとき当院に通っておられる患者様から当院の事を聞き来院されることになった。
【治療の経過】
- 初 診:
- 体の上下左右のバランスが崩れているのを整えるためお腹にある天枢というツボに7分置鍼をした。体全体が緊張したように硬くなっており非常に敏感に反応しそうだったので鍼を刺さない接触鍼で全体的に筋緊張をゆるめて1回目の治療を終了した。
- 2診目:
- 痛み・痺れはあるものの程度が軽くなったとのこと。
初診同様の治療をする。以降10診目まで同様の治療をした。
- 11診目:
- 以前は仕事で忙しい日が続くと疲れが溜まり痛みや痺れが増強していたが、最近はほぼ症状がなくなってきたとのこと。
【感想】
まったく治っているとはいえない状況で自賠責保険を打ち切られ、どこに治療に行けばいいのかわからず本当に悩んでおられたようです。
本当にひどい話ですが当院に来られた患者様の中にも途中で治療を打ち切られた方は何人かいらっしゃいました。
H様の場合、事故をしてから8ヶ月たってからの来院ですので回復に時間がかかるかもしれないということを了承してもらい治療に入りました。
結果的にかなり早く回復することができましたが、今回は初診時に皮膚の肌理と緊張度合いから接触鍼で治療したことが最後までうまくいった要因だったと思います。
結婚をひかえられていたので、症状がうまく取れてH様も私も一緒になって喜んでいます。