症状別施術例
【初診日】
2015年9月10日
【症状及び状況】
生まれてからこれまで、夜から朝まで一度も起きずに眠れたことがないという状態が続いていました。
最近では、夜中から朝方4時頃まで、甲高い声でキーキーと大声を出してかんしゃくを起こすことが増え、ご家族もその声で眠ることができないほどでした。
保育所での昼寝の時間を短くしてもらうなど、いろいろと工夫をされていましたが、なかなか改善せず、夜泣きが続いていました。
【治療及び経過】
・初診
問診では、普段の食事量がかなり多く、それに加えておやつも食べていることが分かりました。
お腹を確認すると、季肋部(肋骨の下あたり)が硬く張って膨らんでおり、背中も膈兪穴から胃兪穴にかけて、棒を入れたように硬くなっていました。
東洋医学的には、食事量が多いことで胃腸に負担がかかり、季肋部周辺に「食滞(しょくたい)」と呼ばれる停滞が生じている状態と考えました。
そこで、足の胃経で最も反応の強かった経穴に手技を加えながら瀉法を行い、さらに腹部打鍼によって季肋部の張りを整える施術を行いました。
ご家庭では、食事量にも気をつけていただき、食べたがって泣く場合でも、食べ過ぎにならないよう量を調整していただきました。
・2診目
寝つきが良くなり、以前よりスムーズに眠れるようになりました。
ただ、夜中の2時に目を覚まし、その後4時頃までは、これまでと同じように大きな声で泣いていたとのことでした。
施術は初診時と同様に行い、これに加えて背部に小児用の鍼を使い、皮膚に赤みが出る程度に軽く擦るような施術を行いました。
・3診目
この日は少し早めの19時30分頃に眠り、22時30分頃に一度目を覚ましました。
途中で目を覚ましたため、ご家族は「この日は夜泣きするかもしれない」と思っていたそうですが、0時頃には再び眠り、朝7時までぐっすり眠ることができました。
施術は前回と同様に行いました。
・4診目
前回から3日ほど施術の間隔が空きましたが、夜泣きをすることなく、順調に眠れているとのことでした。
その後は状態が安定してきたため、少しずつ施術間隔を空けていくことにしました。
現在では、夜泣きだけでなく、風邪や嘔吐など、体調を崩した際にもご相談いただいています。
※本症例は一例であり、すべてのお子様に同様の経過や改善がみられることを保証するものではありません。乳幼児の夜泣きや睡眠の問題にはさまざまな原因が考えられるため、症状が続く場合や強い体調不良を伴う場合は、小児科などの医療機関への相談もおすすめします。