症状別施術例
◎ご来院時の状態
50代頃から両膝に痛みを感じるようになりました。当初はマッサージなどを数回受けると症状は落ち着いていましたが、痛みを繰り返すうちにO脚が徐々に進行していることをご本人も自覚されていました。
約5年前からは膝の痛みがさらに強くなり、夕方には歩行が困難になる日もありました。
医療機関ではヒアルロン酸注射や関節液の処置などを継続して受けられていましたが、十分な改善には至りませんでした。
初診時はO脚の変形が強く、両膝の間には握りこぶし約3つ分の隙間があり、仰向けに寝ても膝裏がベッドにつかない状態でした。
また、30分ほど歩くと痛みが強くなり、休憩を挟まなければ歩き続けることが難しい状態でした。
症状や身体の状態から、改善には一定期間の継続的な施術が必要であることをご説明し、ご理解いただいたうえで施術を開始しました。
◎当院での見立て
東洋医学的な診察では、下肢を支える筋力や気血の巡りが低下し、腰から臀部、膝周囲のバランスが崩れている状態と考えました。
そのため、まずは痛みの軽減と歩行機能の改善を目標とし、その後、膝周囲の柔軟性や身体全体のバランスを整える施術へ移行しました。
◎施術内容
初期は、下肢の要穴や腰・臀部の反応点を中心に置鍼を行い、膝への負担を軽減しながら歩行機能の改善を目的とした施術を行いました。
痛みが落ち着いてきた後は、膝周囲の筋肉、とくに内ももの筋肉(内転筋)の柔軟性を高めることを重視し、膝関節全体の動きを改善する施術を継続しました。
◎経過
週3回の施術を継続した結果、膝の痛みは徐々に軽減し、約2か月後には長時間外出しても痛みが出にくい状態まで改善しました。
その後は再発予防と歩行機能のさらなる改善を目的に施術を継続しました。
約1年間の施術を経て、初診時にはベッドにつかなかった膝裏がしっかりと接地するようになり、膝周囲の柔軟性や脚のバランスにも大きな変化がみられました。
現在は以前よりも歩きやすくなり、日常生活を快適に過ごされています。
※本症例は一例であり、症状や改善経過には個人差があります。膝の痛みやO脚、歩行障害などがある場合は、医療機関での診断・治療を受けたうえで、必要に応じて鍼灸施術を併用しています。