症状別施術例
◎ご来院時の状態
約1か月前から、むせ込むような強い咳が続くようになりました。
咳は次第に落ち着きましたが、その後、においを全く感じられなくなり、日常生活でも支障を感じるようになったため来院されました。
◎当院での見立て
東洋医学的な診察では、もともと胸から腹部にかけて熱(邪熱)がこもりやすい体質であり、ストレスの蓄積によってその熱が上昇し、鼻の働きに影響を及ぼしている状態と考えました。
気の巡りが乱れ、上半身に熱が偏ることで、嗅覚の低下につながっていると判断しました。
◎施術内容
まず、足先のツボに置鍼を行い、上半身に偏った気を下へ巡らせるよう施術しました。
あわせて、胸から腹部にこもった熱を整え、背部(肩甲骨の間や背骨周囲)のツボにも施術を行い、全身の気血の巡りを改善しました。
最後に、首から肩にかけて散鍼を施し、上半身に熱がこもりにくい状態へ整えました。
◎経過
施術を継続した結果、6回の治療で嗅覚はほぼ回復し、日常生活に支障のない状態まで改善しました。
当院では、このような嗅覚低下に対する施術のほか、新型コロナウイルス感染後にみられる嗅覚障害などについても、東洋医学的な視点からお身体の状態を確認し、一人ひとりに合わせた施術を行っています。
※本症例は一例であり、症状や改善経過には個人差があります。嗅覚障害が続く場合は、耳鼻咽喉科など医療機関での診察を受けたうえで、必要に応じて鍼灸施術を併用しています。